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村松 壽晴
光アライアンス, 28(12), p.31 - 35, 2017/12
本論文では、加工材料にレーザー光が照射されてから加工が完了するまでの複合物理過程を定量的に取扱えるようにするために開発中の、計算科学シミュレーションコードSPLICEの概要と評価例、およびオーバーヘッドの大幅低減を目指し、SPLICEコードをディジタルモックアップ装置として利用したフロントローディング実現に対する見通しを紹介した。
大道 博行
光アライアンス, 25(8), p.47 - 51, 2014/08
レーザ技術のコンパクトでフレキシブルな性質、高いパワーと時間と空間域における高い制御性を活用した原子炉の保守保全、安全・確実かつ効率の良い廃炉工法の適用可能性が高まっている。本稿ではこれらに加え福島第一原子力発電所へのレーザ技術の適用可能性にも触れる。
石山 新太郎; 三好 憲雄*; 出原 敏孝*; Bibin, A.*; 久米 恭*; 松村 明*; Shtil, A. A.*
光アライアンス, 23(12), p.19 - 23, 2012/12
難治性癌への新しい治療法として量子ビーム融合化先進癌治療研究を進めており、本校では重粒子とレーザー並びにテラヘルツ光の併用治療研究に関する現状を概説する。
永井 良治; 羽島 良一; 西森 信行
光アライアンス, 22(1), p.38 - 43, 2011/01
次世代光源とはこれまでの電子線加速器を基盤とした光源では成し得なかった超短パルス,高コヒーレンスを有する光源のことである。その1つが、エネルギー回収型リニアック(Energy-Recovery Linac: ERL)と呼ばれる電子線加速器を基盤とした光源である。ERLでの電子線の輝度と電流は電子銃の性能で決まるので、高輝度かつ高平均電流の電子線を発生するための電子銃はERLの性能を十分に発揮するために最も重要かつ必要不可欠な要素である。高輝度の電子線を発生する際に最も問題となるのが電子どうしの反発力であり、ERLの要求性能を満たすには電子銃の加速電圧を500kV以上として電子どうしの反発力を十分に小さくする必要がある。本稿では負の電子親和力の表面を持つ半導体光陰極を備えた光陰極直流電子銃の特徴とわれわれの500kV, 10mA光陰極直流電子銃において採用した高電圧を安定に印加するための手法と高電圧印加試験について述べる。
西岡 一*; 河仲 準二
光アライアンス, 14(11), p.21 - 25, 2003/11
原研光量子科学研究センターでは小型・高効率で高繰り返し可能な次世代超短パルスレーザーとして半導体レーザー励起によるYb系レーザーを研究開発中である。同レーザーの実現によりレーザー加工などの従来の応用分野の急速な発展や高強度場科学などの新規分野の開拓が大きく期待されている。本報告では、半導体レーザーによって直接励起でき、簡単な構成で高出力の超短パルス光を発生できるYb系レーザーの特徴と、光量子科学研究センターで行われた最先端のレーザー装置の開発について概説した。
永井 士郎
光アライアンス, 12(12), p.34 - 36, 2001/12
関西研究所光量子科学研究センターの隣接地に建設を進めてきたきっづ光科学館ふぉとんが完成し、7月11日にオープンした。科学館設置の理念と経緯,展示施設の概要及び運営方針を述べる。
岡本 芳三*; 鴨井 新生*; 石井 敏満
光アライアンス, 9(9), p.55 - 60, 1998/09
本報は、赤外線リモートセンシング計測評価技術に関連した国内外の規格基準の分類、アメリカの資格認定と認証制度、及びこの技術に関連した試験手法と応用計測評価手法について紹介したものである。報告では、次のような項目について整理を行った。(1)存在する赤外線計測に関連した規格基準の分類、(2)赤外線映像装置に関する規格、(3)規格に使用されている用語とその要旨、(4)アメリカの赤外線に関する認定制度、(5)応用計測評価法の分類とその内容。これらのことから、赤外線計測装置に関する規格基準が数多く存在する一方で、この技術を実際の計測評価に応用する場合の規格基準の数が少ないことが判明した。
石井 敏満; 岡本 芳三*; 鴨井 新生*
光アライアンス, 9(7), p.39 - 45, 1998/07
本報は、赤外線リモートセンシング計測評価技術による非破壊検査法と保守点検に関する最近の動向及び代表的実施例について解説したものである。この技術を非破壊検査法として利用する場合には、検査対象物の加熱・冷却が重要となる。そこで、これまでの研究報告や応用実施例での試験方法を加熱・冷却の方法で分類し、熱的非破壊検査試験法としてその項目及び概要を整理した。また、応用実施例として核融合炉炉内構造物の非破壊試験及び冷却水循環ポンプの保守検査に関する計測結果について整理した。更に、現在国内で進められている赤外線計測法を応用した非破壊検査試験に関する規格基準の整理を進めた。
岡本 芳三*; 鴨井 新生*; 石井 敏満
光アライアンス, 9(5), p.35 - 40, 1998/05
本報は、赤外線リモートセンシング計測評価技術の各種分野への応用の現状について、建設構造物の健全性評価及び埋設物の探査に関する応用実施例を中心に紹介したものである。また、国内外のここ数年間の研究報告や応用実施例について調査を行い、赤外線計測の応用分野とその関連事項として、(1)計測対象分野、(2)計測対象項目、(3)測定項目、(4)技術的課題などについて整理を行った。この技術は、自然界や人工構造物に発生する伝熱現象を遠隔かつ非接触で計測し、二次元の放射温度分布として表示できるもので、理学、医学、農学などの分野で科学計測システムとして広く応用されており、今後の課題として、機器構造物の劣化診断試験、寿命予測、保全及びそれらの定量的評価の実現が望まれている。